思いたったが吉日も嫌いではないが30代になってそのテンションでの転職はちょっと待った方がいい

キャリア、転職

現在転職活動中のおすんです。

実は現職からの転職活動はこれが初めてではなくて、5年くらい前にも転職を考えていた時期がありました。結局現職に留まることにしたんですが、その判断をする上で大きなインプットになったのがタイトルの言葉です。

当時、僕は30代中盤くらいで、管理職として一つの営業部門の責任者でした。25名くらいの部門で、部門内に6〜7人のチームが4つありそれぞれのチームに一人ずつリーダーがいる、という構成です。厄介なことに、チームリーダーは全員僕より年上。リーダーたちはいわゆる「面従腹背」状態で、指示したことに対しては「承知しました」とか「OK、任せて」と言うんですが、影で「おすんはああ言ってるけどさ、俺はこう思うんだよね」と漏らしていたそうです。

元々は僕も彼らと同僚でチームリーダーだったんですが、僕の前任の部門長が「俺はもう社長についていけないから辞める。後任に指名しておいたから、あとは頼んだ」と言い残し去っていったため、めちゃくちゃ中途半端な状態で引き継ぐことになってしまった、という背景です。

それでも当時は「自分がやるしかない!」と意気込んでおり、リーダーが動いてくれないなら自分が動こう、実力不足は時間でカバーしよう、と今考えれば絶対やめたほうがいい脳筋アプローチを迷いなく断行。毎朝8時出社、24時退勤、を繰り返していました。(それでも前職と比較すると労働時間は短いという不思議・・・)

そんな生活を繰り返していたある日の帰宅途中に、「なんか疲れたなー。もっといい環境ないかなー」と思った瞬間がありまして。あまり連絡を取っていなかった知人(といっても一周り以上年上の人生の大先輩)に相談させてもらいました。

その知人は元々事業会社を経てリクルートで働いていたんですが、当時の僕と同じくらいの年齢のときに「子供との時間を作りたい」という理由で会社を辞め、起業しました。起業後はほぼフルリモートで、平日は毎日子供を迎えに行き一緒に夕飯を食べることができているようです。目的を実現するために手段を柔軟に選択し、実際に叶えている手腕もすごいな、と尊敬している知人です。

僕の状況を知人に説明した上で、「こう考えたのも何かの巡り合わせだから、転職してみようかと思うんですがどう思います?」と聞いたところ、

「思いたったが吉日も個人的に嫌いじゃないんだけど、30代になってそのテンションでの転職はちょっと待った方がいいよ」

という当時の自分からしてみると意外だと感じる返答が(当時の僕は、知人に自分の「転職する」という選択を後押しして欲しかったのかもしれません)。理由を聞くと、

「たしかに人生で巡り合わせはあると思うし、今の仕事が精神的に、あるいは肉体的にしんどくなっているなら辞めた方がいいと思う。でも、今そこまでではないんだよね?であれば、明確な理由もなく、次にやりたいことがあるわけでもなく、なんとなく今の環境が嫌だから辞めるっていうのはおすすめできないな。30代で管理職、あるいはそれに近い職位なら「周囲の環境が悪いなら、それを変えるか変えるための努力をしたか」は大事だ。変えてもらう側ではなくて変える側の立場なんだから。」

この知人からの言葉はめちゃくちゃ刺さりまして。たしかに今そこまでしんどいわけでもないし、「変える努力をしてみてダメなら転職してみる」でもいいなと思い、そのタイミングでの転職は踏みとどまることにしました。「いつ辞めてもいい」と思えるようになったので、社長(社長とのコミュニケーションにもだいぶ苦戦してました)やチームリーダーたちのコミュニケーションも、それまで以上に踏み込んで行なえるようになり、時間はかかりましたし苦労もしましたが、結果として自分の周囲の環境が改善されていきました。

僕は今でも転職肯定派ですが、当時「自分が変わり、周囲を変える」という経験を積めて本当に良かったと思っています。(書籍「7つの習慣」が大好きでして、まさに今回の僕の経験は7つの習慣の体現に少しだけ近づけたのかな?と少し嬉しくもなりました)


と言いつつ、今は明確な理由ができて転職活動中なんですけどね笑

このあたりはまた追々ご紹介できればと。

最後までご覧いただきありがとうございました。

それでは、また次の投稿で。

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