転職した後、ちゃんと活躍するためにまず整えることとは・・・?

キャリア、転職

みなさんはこれまでの人生でこんなことはありませんでしたか?

・新しく入ったサークルやアルバイトで、仲間が当たり前に行っているルールや役割分担に気づかず、気まずい思いをした

・社会人になり、朝型の生活が続くことに慣れず辛い

・結婚後にパートナーの親戚との付き合い方がわからず、疎外感を覚えた

・昇進後、急に部下の指導を求められるが、どう接していいか戸惑い、結局今までと何も変えられなかった

・異動先で「これがうちのやり方です」と言われたが、前部署と違いすぎてモヤモヤした

・前職では「報連相」が重要だったが、現職では「自由にやって」と言われ、どう進めていいかわからず戸惑った

これ、全て新たな環境に適応し切れていない事例です(僕の実体験も大いに混ざっています)。企業の人材育成支援をする際にもこの現象はよく出てきまして、組織に新たに加わる人がその組織に適応するまでのプロセスを、専門用語で「組織社会化(または組織再社会化)」といいます。実は前回の記事の最後にも触れていたので今回はこのキーワードを踏まえて新たな組織に馴染むためのポイントをざっくり解説します。

*物理的な場所や組織だけでなく、周囲のメンバーは変わらないが自分の役割が変わったときも適用されたりするのでぜひご自身にも当てはめながらご覧いただけると嬉しいです。

新たな組織に馴染み活躍する(組織再社会化し、適応する)ために必要な要素は全部で4つあります。

1.役割を明確に認識する(期待・役割の明示)

よくある勘違い(企業側)「中途採用者なんだから、即戦力になって当たり前、仕事がすぐできて当たり前だよね!(期待値が高すぎる、そもそも明示していない)」

2.過去の成功体験や固定観念を建設的に捨てる(学習棄却(アンラーニング))

よくある勘違い(転職者側)「今の職場でのやり方が色々あることも理解しますけど、前職で成果出しているから、自分のやり方でやらせてくださいね!」

3.期待を実現するための知識・スキルを獲得する(リラーニング)

よくある勘違い(転職者側)「自分は中途採用で経験があるんだから、仕事はすでにある程度覚えてるよ!そんな一から言ってもらわなくても問題ないよ!」

4.人間関係の構築(政治人脈知識の獲得)

よくある勘違い(企業側)「新卒と違って経験者だ(もう大人、という表現をする企業もある)から誰が何を知っているかとか人脈開拓は自分でやってくれるよね!そんな細かいこと伝えている時間もないし!」

僕はこれまで、1,000社以上の企業の経営者や人事向けに人材育成のご支援をさせていただきましたが、ご支援をする前は、上記は概ねどの企業も躓いている、言い換えると支援体制があまり整っていないな、という認識です。全項目ではなく、どれかはできているけどどれかはできていない、という感じです。

世の中の企業全てがこの体制が整っていたり、転職時に全て見極められればいいんですが、そういうわけにもいかないので、転職を視野に入れたビジネスパーソンはこのへんある程度自分の力でも打開できるように心の備えはしておいた方がいいと思っていまして。全項目、自分から確認しようと思えばできちゃったりするので、もし気が向いたら試してみてください。そして熱意のある方は自社の仕組みを整えていただくことを切に願います。

ということで、今回書きたいことはこんな感じです。今度は具体的な企業の事例なんかも載せられるといいなと思っています。

最後までご覧いただきありがとうございました。

では、また次の投稿で。

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