先々週くらいから転職活動を始めているんですが、そこで戸惑ったシリーズがこの「カジュアル面談」です。
僕は現職で採用にも携わっているんですが、自社では主に下記3つのいずれかの目的でカジュアル面談を行なっています。
①「いい人なんだけどちょっと念のため確認したいことがある」と企業側が感じたことを解消するために最終面接前後に行なう
②「いい会社だとは思うが他社と迷っている」と求職者側が感じたことを解消するために、最終面接前後に行なう
③ポテンシャル(即戦力ではないが成長期待の高い)枠でぜひ入社してほしい!と感じた求職者に、最終面接前に面接対策を兼ねて行なう
3つ目はもはやカジュアル面談という名の面接対策会議ですね。
で。
自分が実際に転職活動をしてみて、圧倒的に多くの企業が「カジュアル面談は面接前のプロセスに入れている」ということを知りました。タイミングもそうなんですが、カジュアル面談の目的設定自体が違う、かつ面接前のカジュアル面談は有効だな、ということを感じて、現職を辞める前に改めて採用プロセスを改善してから去ろうと思っています。
では、面接前のカジュアル面談はどのような目的でどのように進んでいくのか?まずは企業側の視点でざっくりまとめてみました。
①企業のビジョンや働き方、今回のポジションに求めることなどを求職者に伝え、自社に興味を持ってもらうため
②「1」の結果として、面接の突破率を高めるため(選考中のミスマッチを防ぎたい)
③「2」の言い換えですが、現場面接官に余計な工数をかけさせないため(結果として採用部門のブランディング向上にも繋がる)
→現場のリーダーや管理職が面接を担当している企業も多いですが、仮に自社に全くマッチしない求職者が面接に来た場合、「おいおいこの求職者絶対うちに合わないじゃーん。ここにくるまでに精査できたんじゃない?」と、面接官から不満を言われてしまう懸念があり・・・
④より多くの求職者と接点を持つため(面接ではなくカジュアル面談であれば、その言葉の響きから何となくハードル低そうな気がするので求職者側の応募ハードルを下げられる)
企業側からいくつか質問されて求職者側はそれに答える、というのが一般的な面接ですが、上記の通りカジュアル面談の企業側の目的を考えると、企業側も一定の割合で自社の魅力なり何なりを「伝える」モードで臨んでくる傾向があります。
僕もいま、求職者側の立場でカジュアル面談を何度かやらせてもらっているんですが、いきなり面接じゃなくてよかったーーーーー!と思うことがほとんどでした。HPや採用ページ、求職者向けの自社紹介ブックなどを用意している企業が多く、面談がなくても情報は何となく掴めますが、リアルに聞いてみないと頭の中に入ってこないことが多くて・・・活字が苦手な方は特にメリット感じるんじゃないかと。
と言いつつ、最近、このカジュアル面談について反省した方がいいなーと思ったことがありまして・・・
僕はこれまでのキャリア面談前は、企業側から「面接ではなくて双方の理解を深めるための場ですのでリラックスして臨んでくださいね!」と言ってもらったことをそのまま受け取り「そうだな、自分も企業の理解を深め見極めさせてもらうための場にしよう」と考え、本当にカジュアルに?ナチュラルに?HPや採用ページを見る程度で特にあまり準備せずに臨んでいました。
が、これじゃあいかんなと思い、今後のカジュアル面談の方針を「最高の評価を勝ち取る(=年収含め良い条件で入社できる環境を整える)ための情報収集の場」だと決めて臨むことにしました。
この方針を決めた上で一昨日のカジュアル面談に臨んだところ、面談相手の人事部門のリーダークラスの方から、
「おすんさん、今日は本当にありがとうございました。カジュアル面談の時点でこんなにしっかりうちのことを理解いただけている方とは初めてお会いしました。ぜひこのポジションで仲間入りしていただきたいんですが、うちは年収面で他社さんよりちょっと見劣りすると思うので、1つ上のレンジ(年収帯)で行けないか上長に相談してみますね」
と言っていただけました。演出も含んでいる可能性は大いにありますが、少なくともネガティブではなくポジティブな印象を与えることができたんじゃないかと思っています。
ある意味では、前々回の投稿で触れていた「転職活動の4つの葛藤」の1つ目の「給与水準を維持できるか?」を解消する作戦の1つにもなるんじゃないかと考えた次第です。
じゃあ具体的にどんな準備したの?についてはもう少し検証した上で、追々書いていこうと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
では、また次の投稿で。